まつもと ゆきひろです

In message "[ruby-list:9680] Re: ruby-gtk-0.11"
    on 98/09/24, YANAGAWA Kazuhisa <kjana / os.xaxon.ne.jp> writes:

|> これは私としてはなんとも.FreeBSDな人にその意味について解説
|> して頂いた上で取り込もうと思います.結構保守的なんです.

|  という状況証拠から,「XPG4 の国際化機能を実装するライブラリである」
|  と推察します.XPG4 はともかく国際化機能の実装という面では間違いない
|  でしょう.というわけで,「setlocale を使うライブラリと組み合わせても
|  文句を言われなくなる」わけです.

なるほど,気になっているのは

  * setlocaleが文句を言う状況は普通だとは思えないが,FreeBSD
    では将来に渡ってこうするとのcommitが行われているのか(つ
    まり,過渡的なものか恒久的なものか)

  * このライブラリはFreeBSDに固有のものなのか,それとも存在
    していればすべからく利用すべきものなのか(つまり,局所的
    なものなのか普遍的なものなのか)

という点です.

|  国際化については別にもっとちゃんと考える必要があり,システム依存にな
|  りがちな locale や rune のライブラリを利用するのは好ましくない,とい
|  うことならまあ,しかた無いですが.

私自身「ちゃんと考えて」いるわけではないんですが,Rubyの国際
化に関しては

  * 日本語はとりあえず使えるように(でないと日常生活で困る)
  * 「ちゃんとした」国際化は広く合意ができてから

という風に考えています.ただ,-lxpg4をリンクするかどうかって
のはそんな大げさな問題ではないと思います.気にしているのは
FreeBSDでは標準でリンクすべきなのか,それとも,「そうしたい
人はMakefileを書き換えてね」というレベルなのかということです.

|  fj.comp.oops での議論,また面白げになってますね.継承の意味する所,
|  なんていうのは実に基本的で,参考になります.... って言っても自ら考察
|  できる程でないのがちょっと,情けない所ですが.

わりと根源的なところですが,最近(Javaのおかげもあって)仕様の
継承と実装の継承の区別がひろく認知されて来たので,この辺につ
いて広く議論が起きるのは望ましいことだと思ってます.

|  ``Is-a != subclassing != subtyping'' なんていう論文(読んでない (^^;
|  書誌どころかタイトルすら怪しい.内容はこのようなものらしい)とか,
|  Theta(型の継承と実装の継承を完全に分離している)とか,Lens およびそ
|  の近辺の論文(できる限りシンプルかつ堅牢な概念で言語を設計/実装する
|  試み)なんてのは,どう評価されるでしょう?

「subclassing != subtyping」について扱っている論文は読んだこ
とがあります.もう10年以上前の論文ですが.「Is-a != …」って
のは分かりません.でも,この辺に関しては「もう常識なんじゃな
いの」って思ってるんですが過激すぎますか.

# あ,もちろん静的な型を持つ言語の話です.

Thetaに関してはちょっとだけ調べた後挫折してます.Cecilとかも.
Lensについては知りませんでした.

私の「静的な型を持ち,仕様の継承と実装の継承を分離した言語」
の知識は Sather からと独自の考察から構成されています.

|  # ちゃんと調べてないから,ちゃちゃすら入れられなくて,こんな所でぶつ
|  # ぶつ言うっていうのもどうかとは思いますが.

ちゃちゃいれ歓迎です.待ってます.^^;;;

                                まつもと ゆきひろ /:|)