NaClの前田です。

IPA(情報処理推進機構)で「Rubyの国際標準化に関する調査の請負契約」に係る
公募が行われていましたが、NaCl(ネットワーク応用通信研究所)が採択されま
したので、お知らせします。

http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2008/ruby/koubo.html

調査の主な作業は、Rubyの国際標準の草案作成です。

IPAはオープンソースソフトウェアの開発を支援しており、Rubyにも興味を持っ
てくださっています。Rubyの利用は世界中で急速に進んでいますが、公式にド
キュメント化された言語仕様がないことが、一部の領域(とりわけ公的な機関)
ではRuby導入の妨げとなる場合があります。このため、今回の公募が行われま
した。

NaClは、1997年以来、Rubyの開発を支援して来ました。しかし、Rubyはこれま
でも、そしてこれからもずっとまつもとさん個人のプロジェクトであり、NaCl
はその所有権を主張したり、言語をコントロールするようなつもりはありませ
ん。NaClとしては、これまで通りのコミュニティ主導の開発が、Rubyにとって
一番よいと考えています。そのため、今回の草案作成作業は、実装から言語仕
様を抽出し、淡々とドキュメント化する方針で進めたいと思っています。また、
Rubyには堅苦しい言語になって欲しくありませんので、(後に国際標準となるべ
き)今回作成する草案がRubyの自由な開発の妨げとなることがないように配慮し
たいと思っています。

プロジェクトはまだ始まったばかりで、色々と準備を進めているところですが、
近いうちにより詳細な情報をお知らせしたいと思います。

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Shugo Maeda <shugo / ruby-lang.org>