永井@知能.九工大です.

未踏ソフト事業で開発していた Ruby/TkORCA ですが,
開発期間もまもなく終了で,明後日 (8/10) に成果報告会があります.

# http://mitou.mysite.ddo.jp/modules/eguide/event.php?eid=29

何カ所かで紹介させていただいたこともありますので,ご存じの方も
いらっしゃるかと思いますが,Ruby/TkORCA は Ruby/Tk ベースで
書かれたアプリケーションを簡単にネットワーク GUI アプリケーション化
するためのフレームワークです.

実例として,他の人がオープンキャンパスでのゲーム理論関係のデモ用に
作ったアプリケーション

 ・2400 行程度の Ruby/Tk スクリプト
 ・マルチウィンドウ表示
 ・思考ルーチンとして外部バイナリを利用 (バイナリのみ受け取り)
 ・コンソールへのテキスト出力あり

というようなものを,コードを初めてもらって (もちろん,それ以前には
1行たりとも中身を見たことはありません) から不特定多数向けに
機能はそのままに公開可能にするまでで1時間と必要としませんでした.
他のフレームワークでは,こうも簡単にはいかないと思います.

公開するアプリケーションは,稼働状態をログ等で監視できるだけでなく,
稼働中にサーバ管理者によって (あるいはログ内容に対する Hook によって
自動的に) 直接干渉することも可能です.
例えば,利用者の操作状況と全く無関係になんらかの緊急案内などの
メッセージボックスを表示したり,アプリケーションの内部状態を
強制的に変更したり,同時に動くアプリケーションを任意の時点で
強制的に追加として起動したりも可能です.
こうした点は,ある程度以上の規模でのサービスを監視しつつ行いたい場合に
特に嬉しい点かと思います.

開発は,

 1. ローカルのウィンドウシステムで動く Ruby/Tk アプリケーションを
    作る or 持ってくる.(app.rb とでもしておきます)

 2. app.rb を例えば "tkorca.rb app.rb" などと実行環境に読み込んで
    動作テストを行う.
    # 動かなければ実行環境のパラメータを変更したり,
    # ソースを修正したりする必要があるが,修正量は多くないはず.
    # 上記のデモアプリケーションのケースでは 10 行程度だった.

 3. 例えば "tkorca_daemon.rb app.rb" などとサーバを立ち上げて公開.

という流れになります.
各ステップのコストは 1 が 1.0,2 が 0.5 かそれ以下,3 が +α 程度で,
トータルコストは 1.5+α ステップと考えてもらえばいいでしょう.
余計なコストをかけたくないトイプログラムやミニツールにとっては
喜ばしい点と言えるはずです.

もし少しでも興味を持っていただけたなら,ひやかし半分にでも
成果報告会に来てご意見をいただけますとうれしく思います.
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                                       永井 秀利 (九工大 知能情報)
                                           nagai / ai.kyutech.ac.jp