るびきちです。 rctool-1.0.0をリリースしました。 詳しくは http://www.rubyist.net/~rubikitch/computer/rctool/ を見てください。 == 概要 RCtool はユーザ初期設定ファイル(rcfiles)を自動的に作成・更新する小さなツールです。 ソフトウェアにはそれぞれ設定ファイルが存在します。 たとえばEmacsには .emacs、zshには .zshrc などです。 Emacsに新たなEmacsLispプログラムを導入する場面を考えてください。 load-pathの通ったディレクトリに .el ファイルをコピー・バイトコンパイルします。 最後に .emacs に設定を書く必要があります。 一度導入するだけなら、 .emacs の更新は楽だと思います。 しかし、EmacsLispプログラムをアップグレードする場面を想像してください。 EmacsLispコードが大幅に書き換えられ、設定にも互換性がなくなった場合、ユーザはいちいち手で .emacs を書き換えなくてはなりません。 非常に面倒な上、エラーに遭遇しやすいですね。 かといって .emacs を何も言わずに勝手に書き換えてしまうのも気がひけます。 RCtoolはこの面倒な作業を肩代りしてくれます。 RCtoolは以下の作業を別個に行います。 * 「定義スクリプト」に書かれた内容に基いて設定ファイルの一部を書き換えたファイルをバックアップディレクトリに作成します。 * 必要があれば、オリジナルと書き換えられたファイルのdiffをとります。 * 最後に、設定ファイルを上書します。 ユーザはどの部分が書き変わったのかがはっきりわかります。 開発者は定義スクリプトを書き換えるだけで、ユーザに適切な設定ファイルを提供できます。 === ダウンロード・展開 以下のコマンドを実行してください。 ruby -ropen-uri -e 'URI("http://www.rubyist.net/~rubikitch/archive/rctool-1.0.0.tar.gz").read.display' | tar xzvf - 失敗する場合は次のリンクからダウンロードしてください。 * ((<rctool-1.0.0.tar.gz|URL:http://www.rubyist.net/~rubikitch/archive/rctool-1.0.0.tar.gz>)) === 組み込み方 RCtoolはツールの性質上、単独で使うものではありません。 プロジェクトに組み込むものです。 そのため、「インストーラ」は存在しません。 あなたのプロジェクトのディレクトリに rctool.rb をそのままコピーしてください。 cp rctool-1.0.0/rctool.rb your-project-dir るびきち☆ http://www.rubyist.net/~rubikitch/