たけ(tk)です

[ruby-list:38206] 理解の進め方:シュールな世界 にて
Take_tk <ggb03124 / nifty.ne.jp> さん曰く:

> しかし、名前説も破綻します。
> 
> kuruma1 = "車体番号123のベンツ"
> kuruma2 = "車体番号234のベンツ"
> kuruma2 = kuruma1
> 
> このプログラムでは、最初は2台のクルマがあったのに、「kuruma2 = kuruma1」
> で"車体番号123のベンツ"にkuruma2という名前をつけた途端に、"車体番号234の
> ベンツ"が消えてしまいます。かなりシュールです。
> 
> 名札説では「クルマに名札を貼りつけたはずなのにクルマを調べても名札が見つ
> からない」というのも、かなりシュールな名札ということになります。

[ruby-list:38207] A.中村
> うーん。シュールなのはそこじゃなく、
> そこよりもっと奥底の部分なんじゃないかと思います。
> 
> 奥底ってのは、たぶん、世界を「認識」する手段が
> 「名前」しかない、という世界(観)です。
> 
> ベンツ云々がシュールに見えるのは、
> 我々がベンツを認識するために「(例えば)目」で見る
> ことに慣れてるからなんじゃないかな。
> 
> あとは触覚というか接触。

この指摘のほうが正しいですね。

そもそも、ベンツに名前(変数)が付いていようといまいとベンツ(オブジェク
トそのもの)は見えないのだ、ということにシュールさがあるようです。

箱説の場合には、この問題はクリアできそうです。オブジェクトそのものは箱の
中に入っているのだから見えないのだ、という日常的な理解が可能になります。

(1)名前説の場合には、名前はあれども本体は霞の向こう、声はすれども姿は
見えず、というお化けのような世界になってしまいます。

名前を呼べば答えの声が聞こえるし、仕事を頼めばちゃんとやってくれる。それ
なのに姿が見えない。

(2)名前を失うと、本体にアクセスできなくなる。[ruby-list:38225] の「ク
ロちゃん」の例で言うと、鈴木さんの家に「クロちゃん」がいたところに、もう
1匹のクロ猫が加わった。新しい猫にも「クロちゃん」と名づけてしまうと、前
の黒猫はだっこできなくなる、のか?。ふつうは、名前がなくなっても古い「ク
ロちゃん」が消えてしまうわけではない。名前がなくなってもかわいがってもら
えるだろう。

*:役職名説の場合にはこの点はクリアしやすい。「もはや彼は社長でも社員で
も何でもない、わが社とは無関係の人だ」となれば、その会社には存在しないこ
とになる。

(3)名前を役職名と考えた場合にはもう一つのシュールさもある。それは、オ
ブジェクトは自分の名前を知らなくても、名前を呼ばれれば答えることができる、
ということ。ナンデダロ? 名前を呼ばれる以外にその人にアクセスする方法は
無いはずなのに……。

*:猫は自分の名前を知らないのかなぁ……

Take_tk = KUMAGAI Hidetake
たけ(tk)=熊谷秀武