田村龍一と申します。このたびGD拡張ライブラリのメンテナを担当することに
なりました。今後ともよろしくおねがい申しあげます。

ちょっと遅くなりましたが、旧GD-0.6.2を元にインストールドキュメントや
example、マニュアルの類もほぼ作成しおわりました。最後に、gifフォーマッ
トの入出力にも対応するべきか、皆さんの御意見を伺いたく思います。

ネックとなりそうなのはGIFイメージが利用している米Unisys社の特許である
LZW圧縮アルゴリズムに関連した問題ですが、ご存知の通り、

* GD はgifの扱いを完全に取り止め、PNG(やJpeg)フォーマットをサポートす
  る1.6 以降のバージョンを使用するように強く推奨している。実際1.5以前
  のバージョンは本家(http://www.boutell.com/gd/)からは入手不可能になっ
  ている。「議論が喧しいgifよりも、あらゆる面でより優れたフォーマット
  であるPNGへとさっさと切り替えよう」、という態度。

* これに連動して例えばPerlのGDモジュールも最近のバージョンではgifの扱
  いは行っていない。

という趨勢のようです。よって、本家GDの対応に合わせてRubyのGD拡張ライブ
ラリでもgifの対応を取り止めるというのも1つの対応です。しかし、

* GD は1.3以降、LZW圧縮を使用しない別の圧縮方法を採用しているので、特
  許侵害の問題はないはず。

* 上の見地からGD の1.3, 1.4のバージョンを入手可能にしているWebサイトもある。
  (例えば、http://www.ipc.chiba-u.ac.jp/~yamaga/gnuplot+/3.7base/gd-j.html)

さらに、
* PNG対応していないブラウザを使っている人も少なからずいるかも知れない。
* 中村さんのgd-egやcontribディレクトリに埋もれているscnt-1.0 など、
  Ruby界の既存の財産をできるだけそのまま使えるようにしたい(微々たる変
  更ですぐ再利用できますが)。

等といったことを考慮すると、

* 拡張ライブラリGD-0.6.2に含まれるgifサポート関連は削る必要はなく、ま
  だ需要はあるとみなしてそのまま残す。

* "ruby extconf.rb" とする時に、デフォルトではPNGを扱う拡張ライブラリ
  が作成されるようにし、例えば "--gif" というオプションを指定してもら
  うとPNGではなくGIFに対応した拡張ライブラリが作成される(勿論、利用者
  はそれぞれに対応した本家のGDライブラリを使用可能にしていることが前提
  ですが)。

といった対応で十分ではないかと思われます。

以上が私の考えですが、コメント、まだ他に考慮する点、不十分な点などがあ
りましたら、御指摘いただけると幸いです。

では。