東京大学の増原です。Ruby言語にも関係したポスドク研究員の募集をご案内させ
ていただきます。

我々は現在,スーパーコンピューティングのためのモジュラリティ機構に関す
る研究を進めており,プロジェクトに携わるポスドク研究員を募集しております.

(身近な方を含めて)ご興味のある方がいらっしゃいましたら,2011年12月15日
(必着)までに千葉(連絡先は下記)までメールでお知らせいただければ幸いです.
その際,できれば略歴および論文リストを pdf でお送りください.(後日、詳
細な資料をお願いする可能性があります.)

なお,本プロジェクトは,JST/CREST 研究領域「ポストペタスケール高性能計
算に資するシステムソフトウェア技術の創出」での「ポストペタスケール時代
のスーパーコンピューティング向けソフトウェア開発環境」を研究課題として
助成を受け,千葉(東工大),増原英彦(東大),鵜林尚靖(九大),五十嵐淳(京
大)の4つのグループにより構成されております.研究員の所属する研究グルー
プは,希望および特性・専門知識に応じて決定いたします.

どうぞよろしくお願いいたします.

  千葉 滋
  増原英彦
  鵜林尚靖
  五十嵐淳

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募集条件
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着任時期:2012年4月以降できるだけ早い時期

任期:1年毎に更新.業績により最長2017年3月まで延長可能

給与:年額400〜500万円程度(大学の規定による.細かい条件は応相談)

研究テーマ: 研究プロジェクト概要(下記)およびホームページ
          (http://www.modularity.jp/)を参照のこと.

条件:
 - 着任時に博士号を取得していること
 - 計算機科学もしくはソフトウェア工学に明るいこと.
 - 以下の中の,少なくとも1つ,できれば2つ以上のトピックに詳しいこと
    - プログラミング言語
    - ソフトウェア工学
    - 高性能計算
    - 理論計算機科学

問い合わせ先:
 〒152-8552 東京都目黒区大岡山 2-12-1 W8-50
 東京工業大学 数理・計算科学専攻
 千葉 滋
 www.modularity.jp


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研究プロジェクト概要
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現在,高性能計算(HPC, Supercomputing)分野のソフトウェア開発では,ハード
ウェア性能を最大限引き出すために,アプリケーション・ソフトウェア側でハー
ドウェア・OS・ミドルウェアを意識したプログラミングが必要であり,これ
がソフトウェアの生産性を大きく下げる原因になっている.このような問題に
対処するために,本プロジェクトでは,プロダクトライン・アーキテクチャに
基づくプログラミング言語・ソフトウェア開発環境の技術を高性能計算分野に
導入することを目指し研究を進める.

特に,本プロジェクトでは,高度かつ多様なスーパーコンピュータが予想され
るポストペタスケール時代を睨み,個々の開発者・研究者自身が,そのアプリ
ケーション・計算方法・対象プラットフォームに応じた多種多様なプロダクト
ラインを作れるような,プログラミング言語及びソフトウェア開発環境を研究
する.各グループでは,以下のような研究に取り組んでいる.

 千葉グループ: 高並列科学技術計算プログラムにおいても,高度なモジュー
 ル化,フレームワークを性能を犠牲にすることなく利用できるようにするプロ
 グラミング言語およびその処理系の研究を行っている.とくに Java 言語のよ
 うな静的に型付けされる言語を対象にしている.

 増原グループ: 高並列科学技術アプリケーションのプロトタイピングと最適
 化技法を検討するための領域固有言語の設計と実現を行う.具体的には
 (1)Ruby などの動的型付プログラミング言語をGPGPUなどの高並列ハードウェ
 アで動作させる埋込型領域固有言語処理系の作成(2)モジューラな最適化技法
 の組み込みを可能にする言語処理系アーキテクチャの設計.

 鵜林グループ: ドメイン専用言語をプロダクトライン・アーキテクチャに基
 づいて構築する技術や,それを高性能計算が必要とされるオープンソースの
 リポジトリマイニング分野に適用するための研究を行っている.

 五十嵐グループ:(千葉グループで研究する)細粒度にモジュール化されたソフ
 トウェア部品合成の安全性を効率的に検証するための型システムや,ドメイン
 専用言語のためのカスタマイズ可能な型システムの研究を行っている.