まつもと ゆきひろです

In message "Re: [ruby-dev:44646] Re: Ruby 2.0 release plan"
    on Thu, 20 Oct 2011 20:43:45 +0900, Urabe Shyouhei <shyouhei / ruby-lang.org> writes:

|バージョン番号の数字の字面を気にしていません。その背後にあるべき骨太
|の指針、今後のRubyをどうしていきたいかを決めてほしいなあと思っていま
|す。

「今後のRubyをどうしていきたいか」って言われても。淡々と開発
を続けます、以上に言えることはないですね。開発ってそういうも
んじゃないの? そして、必要があればある程度の非互換性を導入す
ることもあり得ると思います。

|だからようするに、今後のRubyに関してまつもとさんは非互換を入れたいん
|ですよね。非互換を入れるなと制止されたくないのですよね。なので、やり
|逃げのように非互換を入れておいてからおもむろにバージョンを考えればい
|いという発想のように見受けられます。
|
|それはそれで一つの方針ですので、(あんまり好きではありませんが)そのよ
|うになさるとおっしゃるのであれば構いません。そうするのですか?

ことさらに非互換を入れたいわけではないですが、将来、必要に迫
られて非互換を導入する必要が発生したときに縛られたくはないと
は思います。

「やり逃げのように」という表現はよくわかりません。私の観点か
らは「将来、非互換の導入がないとは言えない」と認めることも、
「(技術的必要性から導入される)非互換をバージョニングの都合で
制止されるのは望ましくない」と望むことも、見通せない将来に対
する誠実な態度であって、「やり逃げ」のような非難めいた表現を
されるいわれはないと思います。うらべくんの意見を聞いてると、
バージョンが主で開発が従だと考えてるようにしか感じられないん
ですが、気のせいかな。

これが「やり逃げ」のような望ましくない方針であるとおっしゃる
のであれば、望ましいものとしてどのような方針を想定しているの
か具体的に聞かせていただきたいものです。もちろん、将来どのよ
うな非互換性が導入されるのか、そもそも導入されるのかどうかさ
え現時点では不確定である、という事実と、将来の言語の進歩を妨
げるようなルールは害悪でしかないという点も考慮に入れてくださ
るとありがたいです。

                                まつもと ゆきひろ /:|)