青山です。

ruby-talk の方で cgi['name'] が Array を返す件についての発言がまた出て
いますし、この件は String に変更という事で決定と思って大丈夫そうなので、
その時期と移行方法についてご相談を。

通常、Ruby においては、非互換の変更を行う場合、まずワーニングを出すよ
うにして、その次に変更を行う、という流れがとられています。

しかし、今回の場合、メソッド名は同じで、また、利用率が高いと思われるの
で、ワーニングを出すようにすると、ちょっとうるさいかもしれない、という
懸念があります。

すると、ワーニング無しで、下位互換用に、[], first を特異メソッドで用意
する、というのがいいかな、という気もします。

value = cgi['name'][0]     # value == "value"
value = cgi['name'].first  # value == "value"
value, = cgi['name']       # value == "value"

だいたい、この3パターンに対応していれば、ほとんど問題は無いように思わ
れますので。なお、String#[], String#first の利用率は少なそうだ、という
のがこの考えの前提になりますが。

一方、

value = cgi['name']

これが String を返すようになるわけですが、こちらに関しては、あまり利用
者はいないであろう、という事と、Array として欲しい場合には、cgi.params
の利用を推奨する、という事で、まあ、大丈夫なのではないかな、という気が
しています。

特異メソッドでの対応というのは、危険性はあるので、本来は避けるべきです
が、あまりに大きな変更なので、移行措置を取らないわけにはいかないと思わ
れますから、しばらくはこのような感じではいかがでしょうか?

あるいは、他に良さそうなご意見などありましたら、お聞かせ願います。

また、もう1つ、net/telnet.rb の print メソッドですが、1.6 の方で、ずっ
とワーニングは出すようにしていましたので、こちらも、そろそろ変更を加え
たいと思います。

> === SEND STRING
> 
>   host.print("string")
>   host.puts("string")
> 
> Telnet#puts() adds "\n" to the last of "string".
> 
> WARNING: Telnet#print() NOT adds "\n" to the last of "string", in the future.

(あまり読まれていないかもしれませんが)ドキュメントにもこのように記述し
ていましたし、この最後の行のワーニングは、-w オプションを指定した場合
には、実行時にも出るようにしていましたので。

こちらもなかなか大きな変更ではあるのですが、1.6 ですでに宣言を行ってい
た事から、1.7(1.8) のタイミングでも良いかな、という気がしていますが、
いかがでしょうか?

安定版で1つあけて、2.0 でという気もしていましたが、以前よりリリースの
間隔が長くなっているようなので、1.8 でやってしまった方が良いかな、と。


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青山 和光 Wakou Aoyama  <wakou / ruby-lang.org>